DELTAなヘルメット③ 塗装
こんにちは。
FAT4ことCです。
今日はDELTAなヘルメットの第3回です。
初回→
DELTAなヘルメット①用意した品
2回→
DELTAなヘルメット② ANVIS
いよいよ塗装に入っていくのですが、
思いがけないトラブルがありました。
まぁ、そういうこともある・・・仕方ないよね。


前回KRYLONのOliveと思っていたのがWoodland Light Greenだった・・・

沖縄からKRYLONのOliveが届きました。
さぁ塗るぞ!すぐ塗るぞ!今すぐ塗るぞ!

こんな感じで塗装環境を作りました。
下準備は大切です。

まず、インディのブラックパーカーを薄くまんべんなく噴きました。
のちのち、引っかけたり削れたりして、下地が見えてしまった時用の対策です。
ヤスリがけでボコボコ面が白くなってしまっているところが出てきてしまうとかっこ悪いですからね。
漆黒のマットブラックです。
黒すぎて使いにくいくらいの、完璧な黒です。

10分ほど乾燥させて、タミヤTS-68 木甲板色を噴いてみました。
このタイミングで塗る意味はあんまりありませんが、TANカラーの感じを見てみたかったのと、
黒の上にKRYLONオリーブをいきなり塗るより、良く馴染むような気がしたから。

また10分ほど待って、KRYLONオリーブを塗りました。
流石に良い色です。
Mich2002レプリカの若干残った凹凸が良い味になりました。
M1911A1を燻し銀塗装した時の経験を生かして、ムラのない薄塗りを意識できたのが良かったのかもしれません。

また10分ほど待って、インディのパーカーシールでグレイの濃淡ムラを演出しました。
写真だと分かりにくい野ですが、オリーブに灰色が薄く乗ることで、渋くなりました。
渋さは大切です。
個人的なこだわりポイントです。

KRYLONオリーブ
↓
タミヤTS-68 木甲板色
↓
インディのパーカーシール
この順番で再度薄く重ね塗りしました。
見た目にほとんど変化はありませんが、ザラザラ感が増しました。
微細な砂をかぶったような質感です。

触ってみたら、本当に砂のようになった塗料がざらっと剥がれました。
なっ・・・なんじゃこりゃ・・・
しっかりと乾燥させないままに、複数の塗料を重ね塗りしたことが原因でしょうか。
なにかしらの科学反応が起きたのかもしれませんが、明確な理由は分かりません。
結果として、かなりリアルな迷彩塗装になってので良しとします。
この時は仕上がりの良さにテンションが上がってしまい、それ以上深くは考えませんでした。
ここでもう少し慎重になっておけば、後々の苦労は回避できたのかもしれません。

Mich2002レプリカの裏側です。
未塗装なので黒いままです。
表側と合わせるために、こちらにもスプレーしていきます。

KRYLONオリーブ
↓
インディのパーカーシール
この順番で塗装しました。
裏側は見えませんし、フチ部分が同系色になっていれば良いという判断です。
この時、先ほどの化学反応を考慮してKRYLONオリーブだけにしておけば良かったのかもしれません。
しかし、最強最高KRYLONでも避けられない現象だったのかもしれないし・・・

塗装完了です。
手のひらで擦って、表面の砂っぽい塗装粒子を落としてみました。
サラサラでスベスベなのに見た目は程よくザラついています。
これは凄い!
我ながら奇跡の塗装です。




室内に戻り、いつもの照明で撮り直しました。
良いですな。
ザクですね。これ、ザクですよ。
素晴らしいザクっぷり!

勢いでANVISを取り付けてみました。
これは・・・萌え死ぬ。
さて、ここからがトラブルの始まりです。

一日乾燥させたところ、
ヘルメットのフチ、ゴムパーツ部分が異様にテカテカになりました。
触ってみるとベッタベタです。

ティッシュペーパーを付けてみると・・・

ベトっと張り付いてしまいます。
この残った紙片が全く取れない。
同様に、手にも、服にも、プラスチックにも、あらゆるものにベトベト塗料は張り付きます。
これは非常に困りました。
慌てて、ネット検索です。
「ゴム 塗装 ベトベト」
・・・
これがなかなかヒットしません。
ラッカースプレーとゴム素材が、何かしらの反応を起こしてベタベタしてしまうことがあるようです。
KRYLONはそのトラブルがないことでも有名なようですが、
私は今回インディと未乾燥状態で重ね塗りしてしまいましたから、成分が変質している可能性はあります。
ラッカースプレーとゴムでの解決方法は発見できなかったのですが、
経年劣化したゴムのベタベタを解決する方法は見つかったので、
それを試してみることにしました。
A:エタノールでベトベト部分を剥がしてしまう。
B:ベビーパウダーで誤魔化す。
エタノールを使用すると塗装がはげてしまいますし、
KRYLONだけで再塗装しても症状が出ない保証はありません。
まずは、ベビーパウダーを試すことにしました。

買ってきました。

とても細かいサラサラパウダーです。
これなら行けそうです。
そして、あま~いミルク臭がします。
苦手な人がいそうな香り。

こんなふうにヘリに塗り込んでいきます。
塗ったところはサラサラになります。すげぇ!

全周塗りおえたところ。
白い粉が拡散してしまいました。

ひっくり返したら、表側にも白い粉が・・・
でも、これそんなに悪くない・・・
むしろ、砂汚れ効果的にアリではなかろうか?
意外な収穫。不幸中の幸い。
ベビーパウダー汚し塗装。新境地に到達したかも。


ベビーパウダー処置から一日経過。
ベタベタは以前等して勢力を保ち、塗布したベビーパウダーを飲み込んでしまいました。
しぶとい!
だが、まだまだ在庫はあるのだよ!
白い粉を喰らえ!喰らえ!
ほらほらほらほらほらぁあああっーー!!

ぬったくった!

さらに一日経過。
どうやら沈静化したようです。

表側も砂漠でゴロンゴロンしてきたかのような粉っぽさ。
うむ!よし!
今回はここまで。
次はいよいよ仕上げて終了です。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
ではでは、またね。
続き(最終回)
→
DELTAなヘルメット④ 仕上げ