Steyr AUG 外装編
こんにちは。
FAT4ことCです。
なんでこうも忙しいのかな。
やれやれ。
気を取り直そう。
兄の元からやってきたOld Rookiesを現場復帰させる企画のステアーAUGシリーズ。
今回で一応最終回です。
今までのお話はこちら。
→
Steyr AUG メカボックス編
Steyr AUG チャンバー編
今回は外装編。
パーツ交換するだけのはずが、適当に済ませようとしたせいでちょっと大変でした。
そんなレイルの話から。

ステアーAUGのレイルです。
現在主流のピカティニー規格では無く、その原型となったウィーバー規格になっています。
実銃準拠ということですが、正直不便です。
これなんとか交換できないものかしら・・・
調べてみると専用のカスタムパーツも販売されていたようですが、在庫無し。
今どきステアーAUGを使う人いなんだろうなー。
もう少し突っ込んで調べてみると、FORTRESSさんのblogを発見しました。
SIGHTRON JAPAN(旧TASCO)PSG-1用マウントベースがポン付けできるそうです。
おぉー、それは素晴らしい。
ということで、探してみましたが・・・無い。
もうちょっとしっかり探せばどこかに有ったのではないかと思うのですが、
LayLax製のPSG-1マウントベースがそこら中で売っていましたので、同じPSG-1用ですし問題ないでしょうと気軽に買ってしまいました。

これです。

塗装もきれいですし、軽くて良い感じの品です。
付属のネジは短いので使用しません。

マルイ純正のウィーバー規格と比べてみました。
ピカティニーレイルって良いね。

取り外して比較。
レイルの溝の深さも違います。
ウィーバー規格は浅いので取り付けられないスコープマウントもあります。
でも、なーんかネジ穴の位置が微妙に違う様な・・・

ポン付けできませんでした。
ドリルでフレーム側の穴を拡大しました。
右側の方です。
3mmくらい後ろ側に広げられれば良かったのですが、形状的に作業がしにくいのとご自慢の亜鉛ダイキャスト製フレームが堅い。
穴一つに2時間も格闘する羽目になるとは・・・
Sっ娘健在です。
皆さんもパーツはしっかりと銃に合った物を選びましょう。
常識ですね。すみません。

見た目はこんな感じになりました。
知らないと、元からこうだと思ってしまいますね。違和感無し。

続いて、最大の懸念だったロアーとアッパーの取り外しボタンがスカスカ問題。
ボタンの下に有る凹みに固定用金具のツメが引っかかっているはずなのですが、欠品しているのでありません。

ヤフオクでジャンク品を購入してパーツを抜き取りました。
ジャンク品はメカボックスのない部分的なパーツだけの品を購入しています。
フルで一丁買ってしまうと、治さなきゃいけない娘が増えるだけですからね。
若干お金を無駄にした気もしますが仕方がありません。
ポリシーとか拘りと言うこともできますが、どちらかというと後味が悪いのが嫌なだけです。
一人を救うために一人を犠牲にする、というのが嫌なのです。
私が購入したジャンク品パーツも、そこには必ずご臨終になった誰かがいるのですが・・・
ただ、治せるのに、助けられるのに、パーツ取り機体として使う、というのはどうにもね。
命の選択です。
おもちゃの鉄砲に何を言っているのやら・・・
ただ、私が今後もこのSっ娘Steyr AUGと良好な関係で居続けるためには、後ろめたいことは避けるに越したことはありません。

ボタンパーツの方も分解してみました。

スプリングの穴に六角ナットを仕込んで底上げします。
これで調整スプリングの固定強化ができるはず。

こんな感じにナットを入れただけです。
これで、かっちりカチカチスイッチが動くようになりました。
フレームの固定も劇的に改善!
(写真を撮り忘れました)

動きの渋さが気になったので、セーフ、セミ、フルの切り替えレバーも取り外してみました。
どうやって外すの??
となりましたが、ぐっと押し込んでみたら外れました。

取り出した切り替えレバー。
固定金具の構造がフレーム固定スイッチと同じなので、金属パーツを無くさないようにしないと。
本来マルイ製のステアーAUGはセミオートとフルオートの切り替えをレバーで行うことはできません。
トリガーを軽く引くとセミオート、奥まで引き込むとフルオート、というファジーな設定です。
セミオート戦とかどうするのよ、という困った銃です。
ステアーハイサイクルではこの点が改善されて、セミオートの切り替えが可能になりました。
ただ、このステアーAUGはセミオート切り替えが可能になっていましたので、何かカスタムがされているのかなと・・・
本来中央位置(白丸側)にしかないはずの溝が、左側にもう一つあります。
左側の溝位置がセミオート用なのですね。
わざわざステアーハイサイクルのスイッチを組み込んだのかと思ったら、研磨で溝を作ってありました。
エチゴヤさんさすがエチゴヤですね。
こういう加工技術のカスタムは感動します。職人の技だなー。凄い!

最後にジャンク品からコッキングハンドルを移植して完成です。
バネが多くてコツのいる作業ですが、自分で分解して組み直すならさほど苦労はしないと思います。
(写真取り忘れました)


こんなふうにレバーが動きます。
ノーマルに戻っただけなのに、妙な感動があります。
欠品パーツが全て揃うと嬉しいものです。

これでHOPの調整が劇的に楽になりました。
いやー良かった良かった。
せっかくピカニティーレイルに変わったので色々と付けてみます。

・ELCAN SPECTER DR(なんちゃって塗装版)
でかくて重いので今ひとつ。

・EOTech 551(レプリカ)
年代的にはこの辺ですかね。割と雰囲気あるかも。

・COMP M(レプリカ)
これも味があります。COMP MはM14など少し古い銃によく似合う万能サイトですね。
マウントが少し高いかな。

・ノーベルアームズTAC ONE(NFキャップ付き)
やっぱりこれが落ち着きますね。TAC ONEは本当に便利です。
さて、
これにて東京マルイステアーAUGのオーバーホール終了です。
大変でしたが上手く仕上がって良かった。
今後はUO装備の時の鉄砲セレクトに悩むことになりそうです。
PSG-1、M14、ステアーAUG、我が家のマルイスタンダード電動ガンはロングバレルの定番外れな銃ばかりですね。
流行の銃ではありませんが、どれも次世代と勝負できる性能の良銃です。
まだまだ、現役。
楽しいサバイバルゲームライフを過ごしていきたいものです。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
ではでは、またね。
Steyr AUG チャンバー編
こんにちは。
FAT4ことCです。
兄の元からやってきたOld Rookiesを現場復帰させる企画の第一弾です。
ステアーAUGをオーバーホールするシリーズの第二回です。
散々だった第一回はこちら。
→
Steyr AUG メカボックス編
今回はインナーバレルとチャンバーについてです。
比較的難易度の低いカスタムポイントなので安心です。
迷走を重ねたメカボックスと同時進行していたせいで、
初速低下の原因がチャンバーにある可能性も考慮して色々と仕込みました。
結果として完成度の高い仕上がりになったので良しとしましょう。
今回試した気密向上施策は、この後に続くVSR-10 G-SPECのオーバーホールにも適用する予定でしたので、良い試金石になりました。

前回同様の分解図から。
アッパーからもレバー操作一つでアウターバレルが引き抜けます。
分解とも言えないレベルの仕様なので、写真は省略します。
どうしても知りたい方は、東京マルイのHPから取扱説明書のPDFをダウンロードしてみてください。
中古の鉄砲に手を出す時は、Googleさんでカスタム記事のblogを探す前に、
まずマニュアルを熟読してみましょう。
それだけで解決することは案外たくさんあります。
欠品しているパーツが何かも分かりますしね。

取り出したアウターバレルとそのチャンバー部分です。

小さなネジ2本を緩めるとインナーバレルが取り出せます。とても簡単です。

チャンバーに目立った外傷はありません。
劣化があるとすれば中身なので、気は緩めませんよ。

インナーバレルを固定しているプラスチックのCリングをマイナスドライバーで外します。
ポーンと飛んでいってしまうことがあるので注意してください。

ピンを抜いてホップ調整アームを取り外した後で、インナーバレルを引き抜きます。
この時、ホップパッキンがチャンバー内に残ってしまい取り出すのに苦労しました。
これ上手く同時に抜く方法があるのですかね?
パッキンはマルイ純正を使用していました。

取り付けられていたカスタムインナーバレル。
ホップ部分に取り付けられた独特のシルバーパーツの形状から参式滑空銃身と割り出しました。
ORGAさんのマグナスHDバレルと並んで集弾性能に定評のあるバレルです。
撮影し忘れてしまいましたが全長は590mmありました。
PSG-1とVSR-10(G-SPEC除く)にしか使用できない長さです。
ブルパップ方式のステアーAUGは他の電動ガンより長いバレルを使用できますが、それでもアウターバレルからインナーバレルがはみ出す長さです。

再度冒頭の写真。
アッパーの右端にチャンバーがあります。
インナーバレルはこのチャンバーからサイレンサーの真ん中くらいまであるのです。
長すぎるインナーバレルをサイレンサーで隠していたのです。
変態的な長さへのこだわり。
それ故に期待も高まります。

新品のマルイホップアップパッキン。

同じく新品の純正チャンバーセットも買ってきました。
どちらもフロンティアさんです。

チャンバーセットの中身です。
本当は買う予定はなかったのですが、店頭で眺めているうちに気がついてしまった・・・!!
なんか金のリングが入っている!!
うちの娘をバラした時には出てこなかったのに!!
この欠品が原因で気密低下が起こり、初速が落ちているのではないか、そう考えたわけです。
さらに手を打ちます。

インナーバレル固定のCリングがはまる凹みとゴールドリングの位置が合う様に慎重にホップアップパッキンを切りました。

そしてシールテープを一周分巻きます。
それ以上巻くと厚みが増して、チャンバー内にパッキンが入らなくなります。

そしてゴールドリングをはめて、凹みにかかったシールテープはカッターで切り取りました。
こうすることで、パッキンとインナーバレルの気密は保たれるはずです。


結果の初速です。
完成後、HEADSHOTでのゼロインでは40mの距離で我が家のカスタム次世代M4と同程度の集弾性能を発揮しました。
飛距離も同等です。
シーリングノズル交換、シリンダーヘッドの気密強化、メカボックスとチャンバーの圧着強化。
実は今回のオーバーホールのテーマは気密強化だったのです。
スプリング強化等のメカボックス内のカスタムはどうしても機体に負担をかけます。
カスタムをするということはバランスを崩すということです。
性能を上げる代償に耐久性を犠牲にしています。つまり寿命が短くなる。
マルイ純正の箱だし状態が最もバランスの良い状態なら、そこからなるべくバランスを崩さず、パーツを交換せずに性能を引き上げる方法はないか。
それがシールテープを用いた気密強化です。
昔からお手軽カスタムとして用いられている手法なので、今さらに語るまでもない話ですが、
しかし「とりあえず強化パーツを導入する」という手法でカスタムライフをスタートしてしまった私には斬新な発想でした。
とくに今回のSteyr AUGはパーツ欠損やテープ止め補強で戦闘を乗り切ってきたような歴戦の銃です。
せっかくのオーバーホールですから、なるべくノーマルに近く負担が減るような仕組みに作りかえてあげたかった。
本人が予想外のSっ気の持ち主で、私の心が折れそうになりましたが・・・
こちらの意図が少しでも伝わると良いのですがね。
さて、次回はいよいよSteyr AUG最終回。
外装編になります。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
ではでは、またね。
続き
→
Steyr AUG 外装編
Steyr AUG メカボックス編
こんにちは。
FAT4ことCです。
お待たせいたしました。
兄の元からやってきたOld Rookiesを現場復帰させよう企画の第一弾です。
ステアーAUGをオーバーホールするシリーズが始まります。
しかしこれ需要あるのかな?
今どきステアーAUGのカスタム記事を待っている人がどれだけいるのか・・・
・・・考えるのよそう。
Steyr AUGというと映画「ダイハード」の悪役カール兄さんを思い出します。
思春期に観たせいで印象深いのかもしれませんが、悪役らしい悪役を地で行く素敵なキャラでした。
劇中でバレル交換をしたりしていて、ステアーを使いこなしているというさりげない演出がありました。
「エクスペンダブル2」でもジャン=クロード・ヴァン・ダム が使っていたような気がします。
悪役ばかりですね。
確かにSteyr AUGは「頭が良くて悪いヤツ」が使っていそうなインテリジェンスなフォルムをした銃です。
正義の味方側で誰かいなかったかな・・・
だめだ舞弥さんくらいしか思いつかない。
衛宮切嗣の部下なので正義の味方側と言えなくもない・・・か?
でも彼は善悪の区別無く「正しさ」を選んで殺すからなぁ。
面白いですよ。FATE ZERO。
閑話休題。
ここで一つご注意。
今回はとても長いので、ステアーAUGのメカボに興味のない方にとって辛いだけかもしれません。
いや本当に、流行とかおさえて無くてスミマセン。

ということで分解図でございます。
マルイのステアーAUGは実銃を再現しており、アッパーとロアーがボタン一つで分離できる仕組みになっています。
グリップの脇にぽてんと落ちているのがそのレバーです。
ええ、本来外れてはいけないパーツです。
ロック金具を紛失しているため、レバーがスカスカで簡単に抜けてしまいます。
兄は迷彩テープをぐるぐる巻きにして固定するという荒技で誤魔化していました。酷いよ。
あと、バレルの交換もワンタッチです。
マルイステアーはその実銃準拠な分解構造が原因で起きるトラブルもあるのですが・・・その話はおいおい。

オーバーホール前の初速です。
適正HOP値が分からないので、NON-HOPを計測しました。
3年以上ノーメンテということなので、消耗品の交換と清掃、グリスアップだけでも初速がアップするのかな、とか呑気に考えていました。
この時点では、自分が陥る沼の存在にまだ気がつかぬFAT4なのでした。

メカボックスのカバーを外します。
色んなblogにネジ2本を外せば抜けると書いてあります。
確かにネジ以外に固定している部品はありません。
だが・・・外れないっ!!
こういう「ただはめているだけ」が一番やっかいです。
試行錯誤して法則を発見しました。
斜め上に引き抜く際に、ストックカバーを止めるツメにメカボックスカバーが引っかかるのです。
ただ、斜めに引き抜こうとしているので、そもそも「引っかかっていることに気づかない」これは高度なトラップです。
なぜ皆このトラップを簡単にクリアできるのか・・・

外れたカバーです。
中央にある両サイドの凹みあたりが引っかかりポイントです。これマジやっかい!!

さ・ら・に・・・!
メカボックスはトントン叩けば出てくるとか書いてるのですが・・・
出てこねーよ!!どーやっても動かねーよ!ふざけんなバーカバーカ!!
取り乱しました、ごめんなさい。
マルイステアーAUGのとにかく厄介なポイントは「ただはめているだけ」の部分が多いことです。
そして、かならずどこかに引っかかって外れない!
「ごめんなさい、本当にごめんなさい、お願いだから出てきて下さい・・・」
メカボ出てこない事変の後半はマジで半べそでした。
彼女に捨てられた時だってこんな台詞言ったことないのにっ!
ステアーAUG侮れぬ・・・
当初は「未だかつてない不憫キャラ」とか言ってましてけどね・・・
アカンわ・・・この娘、Sの素養がおありです。
昔、歌舞伎町でお目にかかったそのスジの方が「ノンケはどこまでもノンケ、できる娘はSもMもどっちもできるの。SかMかじゃなくて、ノンケかこっち側かなの。」って言っていたのを思い出した。
一応、メカボの取り出し方のコツ。
・エジェクションポートを開いて両側から指を差し込んでメカボックスを後方に押す。
・ストック下部にモーターカバー部分が引っかかるので、ここを上に押し上げる。
・再度、エジェクションポートから指を入れてメカボックスを後方に押す。
・またモーターカバー部分が引っかかるので上方に押す。
※ストック下部に小さな穴があるので、そこから六角レンチなどを差し込むのも手ですが、フレームがミシミシ言ったりして恐いです。
・後は忍耐強く繰り返し

やっと出てきてくれました。
お前の名前は「天照大神」な。
宴会やっても出てこないんだろうけどさっ!

逆側。
FETらしきものが付いている以外は目立ったカスタムの様子はありません。

エチゴヤさんの封印シールが貼ってある!
初めてみました。
そうか、天照はエチゴヤカスタムか・・・

後にトラブルを起こすFET。
よくよく考えたら、メカボックス絡みのトラブルはすべてコイツが原因でした。
ちなみに、「メカボ天照事件」の真相は・・・
写真右下のモーター端子にFET配線のためケーブルが2本ハンダ付けされています。
本来1本のケーブルのところに2本が付いたせいで、ハンダの盛りが厚くなり、この部分がストック内で引っかかっていたのです。
この時点で、このことに気がついていれば次なる惨劇は避けられたのに・・・
FAT4はSっ娘AUGの本当の恐ろしさをまだ知らない・・・
そうか、SteyrのSはSっ娘のSだったのかー(棒)
気を取り直して、メカボックスを開けて行きます。

エジェクションポートのバネを外します。
その後、なぜかびよーんと飛んでいく癖がついて上手くはまらなくなったので、スプリングを三分の一くらいカットしました。
原因不明。
マジでそういうの求めてないから。

エジェクションポートのカバーを外します。

エジェクションポートとスプリングの固定基部を抜き取ります。

これでメカボックスを開けます。

モーター固定を兼ねているスイッチ基板を止めるネジ3本を外します。

外したところ。

このようにモーターが外れます。

なぜかメカボに穴が空いていて、それをセロテープでふさいでいるので、テープを剥がします。
調べてみたらマルイ純正仕様らしいです。
セロテープって斬新ね。

プラパーツのギアカバーを外します。
マイナスドライバーで慎重に。折れるなよ・・・

外れました。

エチゴヤ封印も剥がします。すると「開封済み」の表示に!芸が細かいですね。
このシールもネイルリムーバーで剥がしました。

メカボックスを固定する3カ所のネジを外します。

3本とも長さが違うので注意です。

開きました。
スプリングがバヨーンするので注意が必要です。
それなりに汚れていますが、想像していたほどではありませんでした。

シムの再調整なんてトラブルのもとなので、もとのシム位置をしっかり撮影しておきます。

こちらも記録用。忘れた時はここに戻る。

シリンダーとピストンを取り外しました。
タペットプレートがへたってきている様子。

ピストンヘッドとスプリングがカスタムパーツになっています。
スプリングはカットして調整してありますが、硬めのスプリングです。
純正ピストンは懸念していた歯の欠けや摩耗はありませんでした。
良かった。このまま使えます。

ギア回りを清掃するので、取り外す前に記録撮影。念には念を。
ギアの歯も摩耗はありませんでした。
カスタムスプリングが強いかと思いましたが、案外バランスのとれたセッティングなのかもしれません。
流石はエチゴヤさんですね。

出たー!逆転防止ラッチ!
これのバネ無くすとか、付け方わからんとか、本当に恐い!嫌い!
記録!記録!!

これはシムの記録写真。

ロードバイク御用達のWAKO'S BC-9パーツクリーナーできれいにしました。

スイッチも磨いてタミヤの接点グリスを塗ります。

組み直してグリスアップ。

続いてシリンダー回り。
清掃済みの写真です。

ノーマルのシリンダーヘッドにシールテープを1周巻いて気密を強化します。

きつきつになったのでバッチリなはずです。
ここでトラブル発生。

赤羽フロンティアさんで買ってきた純正のタペットプレートがぜんぜん違う形状!
どうやらハイサイクル用と間違えた様子(あえて誰がとは言いません・・・!)
仕方がないので、EG1000モーターを組み込んで一度組み上げて試射したところ・・・
初速が87!!
後で分かったことですが、モーターを取り付ける際のハンダ付けがおおざっぱ過ぎて(だってむずかしいんだもん!!)ストック内でのメカボックスの位置がずれ、気密が保てなくなったのが原因のようです。
この時は原因が分からず、ただただ混乱するばかりでした。
ひとまずはタペットプレートの件もあるので、再びメカボックスを取り出そうとしたところ・・・
「第二次天照事件」勃発!!
まったく出てこない・・・
マイナスドライバーやら色々駆使して取り出しましたが・・・

分かって頂けるだろうか・・・
左が被害者です。モーターの端子が折れております・・・
シールがはがれている様子から「第二次天照事件」がどれほど過酷だったか察して欲しい。
右の方は、タペットプレートと一緒に買ってきた2台目のEG1000モーターさんです。
このー!
Sっ娘AUGめー!!あんまりやんちゃすると怒っちゃうぞー!
うふふふふっ!あはははははっ!
心が折れそうです・・・
この辺りからInstagramで助けを求める写真を上げまくっています。
助言を下さった皆さん、本当にありがとうございます!

新品のタペットプレート(下)も到着しました。

シーリングノズルの先端部分が下の新品に比べると、上の既存の品はかなり摩耗しているのが分かります。
ついでにスプリングも交換します。
590mmというふざけた長さのインナーバレルが入っているのですが(詳細は次回!)、
その割にはかなり強いスプリングが組み込まれています。

過去数多に渡る失敗の結果として蓄積された俺のスプリングフォルダが火を噴くぜ!

入っていたスプリングをグッとおして硬さを確かめながらセレクト。
ANGS0.9JスプリングのSサイズが少しだけマイルドで良さそうです。
それでもバレルの長さから考えると強いスプリングなので若干不安ですが、今まで入っていたスプリングより少しだけ弱いので問題ないはず。
そして、モーターです。

モーターボックスの分解図。

EG1000モーターをセット!

このようにベベルギアだけを組み込んだ状態で試運転して、ギアの噛み合う音を聞きながらモーター位置のセッティングをします。

こんな感じでメカボックスをしっかりと閉じてアタリをだします。
少しずつ六角レンチでネジを回しモーターを押し込んでいき、ギアの音がギャリギャリ言い出したら押し込み過ぎです。
そこから音なりがやむまでモーターを戻した位置がたぶんベストポジションです。たぶん。
モーターとかギア回りの調整とか、できればやりたくないんですよ。

もろもろ一式を組み込んで試運転です。
・・・試運転です!
試運転・・・あれ~??
・・・うんともすんとも言わない・・・
「断線問題」発覚!!
あはははははっ!このー!
Sっ娘AUGめー!!あんまりやんちゃすると怒っちゃうぞー!
うふふふふっ!あはははははっ!
・・・俺はもう駄目かもしれない・・・
くそう!くそう!!くそう!!!
まだだ!まだ、終わらんよ!!
こうなりゃ意地である!あの小娘!絶対デレさせてやるっ!!
助けてー!Amazon先生!!(他力本願かい!)

検電ドライバー!!
おおー!さすがAmazon先生!!
これがこんな破格お値段で!しかも翌日配送とは!!

導通チェック機能搭載!!
これで断線したケーブルも簡単に発見できるぜ!!

検電ドライバーのLEDランプが点かない!
犯人は貴様かーFETスイッチ!!
最初から怪しいと思っていたんだー!!
はははっ!
勝った!第3部、完!!
嘘です。終わりません。

テフロンコードで配線しなおしだー!
FETは取り外し!もちろん最初から無いヒューズはカット!
通電性向上とモーター交換でレスポンスアップだこの野郎!
はははっ!
ギュンギュン動く!インパルス走るっ!!
私はほとんどセミオートしか使わないスタイルですが、案外サイクル速いねこの娘。
しかし、ここでさらなるトラブル!!
弾が時々2発同時に出る給弾不良!!
えーい!この後に及んで悪あがきをっ!!
弾が2発同時に出るということは、シーリングノズルが本来あるべき位置より後ろにあるせいで一度に2発装填されているのでは?
多分そう、きっとそう!
アッパーとロアーをワンタッチで分解できる実物準拠な構造から、
長年使うとシーリングノズルとチャンバーの固定が甘くなり、給弾不良や初速低下のトラブルが起きるのがステアーAUGの持病です。
駄菓子菓子!(だがしかし)それなら手の打ちようはある!!

メカボックスの裏にEG1000モーターの梱包に使われていた硬めのウレタンを仕込んで、メカボックスをチャンバー方向に押し込んで固定する作戦。
写真を撮り忘れたのでFETがあった頃の画像です。
実際には画像の倍のサイズのウレタンと2枚重ねで入っています。


ふはははーっ!!
どうだ!この野郎!!
手間かけさせやがって・・・
え?
・・・・涙?
あ・・・すみません。怒鳴ったりして・・・
いえ、分かって下されば良いのです。
これから一緒にやっていくわけですし・・・
いえいえ、そんなこと・・・
こちらこそ、改めてよろしくお願いします・・・
そんな感じで、一方的に殴られたあげく、うまいこと丸め込まれたFAT4!!
しかし、この初速達成にはもう一つの要因があった!
次回「Sっ娘 Steyr AUG チャンバー編」に続く!!
ここまで読んで頂きありがとうございました。
ではでは、またね。
→続き
チャンバー編